ウイルスに感染すると、大切なデータが失われたり、パソコンが起動しなったり、金銭を騙し取られたり、個人情報をネット上にばらまかれたり、他人への攻撃の踏み台にされたり・・・と、その被害は自分だけにとどまらず他人や社会全体に及ぶことがあります。
こうした最悪の事態に陥らないために、日頃からとるべき予防策とは何でしょうか。
また、万一感染してしまった場合に深刻な事態を回避する防御策についても考えてみましょう。
ウイルス感染を予防する5つの対策
1.ウイルス対策ソフトを導入する
まず、セキュリティ対策の基本はウイルス対策ソフトを導入することです。
また、その性能をフルに発揮させるためには、必ず常駐させてリアルタイムスキャンとウイルス定義ファイルの自動更新を有効にし、常に最新状態を保つことが大切です。
2.ファイアウォールを設定する
有料版のウイルス対策ソフトは、ほとんどの場合ファイアウォール機能がついており、一般的な設定に合わせてあるはずなので、ファイアウォールを有効にするだけで良いでしょう。
もしファイアウォール機能がない場合は、WindowsファイアウォールなどのOSのファイアウォールを必ず有効にしましょう。
3.セキュリティホールを塞ぐ
現在、流行しているウイルスの中には、OSやアプリの脆弱性を狙って侵入するものが多数あります。
脆弱性が確認されているアプリケーションは、次のものです。
- Adobe Flash Player
- Adobe Reader
- Java(JRE)
- Windows Office
- IE、Chrome、Firefoxなどのブラウザ
これらのアプリケーションは必ず最新状態にしておきましょう。
また、Windows、Android、Mac OSなどのOSの自動更新を有効にし、最新状態を保つようにしておきましょう。
4.怪しいWebサイトに近寄らない
アダルトサイト、アンダーグラウンドの情報を掲載したサイト、ソフトウェアの不正ダウンロードサイトなど、犯罪のにおいのするWebサイトには近寄らないことが大切です。
また、ソフトウェアをダウンロードする前は、そのWebサイトが本当に販売元の企業のサイトなのかを確認しましょう。
5.身に覚えのないメールを開かない、メールのリンクを安易にクリックしない
メールの添付ファイルを通じたウイルス感染が増加傾向にあります。文面が巧妙化してきて偽物っぽくない上に、ユーザーにとって有益な情報であるように思わせるため、ついつい添付ファイルを開いてしまいがちです。
こうした被害に会わないためには、メールの送信元に電話などで問合せ、添付ファイルを送ったことを確認するくらいの慎重さを持ちましょう。
深刻な事態を回避するための3つの対策
どんなに予防策をとっていても、新しいウイルスや攻撃が登場したら被害に会ってしまうかもしれません。
万一、感染してしまったとき、被害を最小限にとどめるための対策には次のものがあります。
- 大切なデータは常にバックアップをとる
- 新たにソフトウェアをインストールしたときなどは、システム全体のバックアップをとる
- 普段使いのものと重要なものを分ける
たとえば「インターネットバンキング用の口座を用意してその都度必要な現金を預ける」「ネット決済用のクレジットカードを用意して限度額を少なく設定する」「USBメモリを用途ごとに分ける」や可能な場合は「パソコンも趣味用、仕事用などに分ける」などの対策をとると安心です。