子どもは新しいものを吸収するのが速く、インターネットの利用方法も日々進化しています。中には大人が知らない、思いもしないような使い方をしている場合もあります。
今やパソコンやスマホはもちろん、携帯ゲーム機や音楽プレイヤーなどでもネットに接続できる時代です。小学1年生でもLINEやTwitterを利用したり、見知らぬ人とチャットで情報交換をすることができるのです。もちろん、便利さの裏には危険がいっぱいです。
子どもを取り巻くネットの危険とは? そして、危険から大切な子どもを守るための対策にはどんなものがあるのでしょう。
子どもを取り巻くネット利用の危険とは?
子どものネット利用にまつわる危険には、よく言われる次のケースをはじめ、思いもしないさまざまな実害が存在します。
有害なWebサイトを意図せず(意図的に)開いてしまう
- アダルトサイト
- 出会い系サイト
- 暴力、犯罪、毒物、麻薬などの有害な情報を掲載するサイト
- 学校の裏サイトや、他人への誹謗中傷を載せたサイト
- 自殺方法を掲載したり、自殺を幇助するサイト
- ウイルスに感染する
- 詐欺サイトにアクセスし、架空請求メールなどが届く
名前、住所、電話番号、顔写真などの個人情報をネットに流出させる
個人情報の大切さをよく知らない子どもは、実名や住所などの個人情報を簡単にネットの掲示板などに書き込んでしまう恐れがあります。
- ゲーム機のすれ違い通信を利用して個人情報を盗まれる
- コンビニなどの無料Wi-Fiスポットを利用していて、顔写真を盗撮されてしまう
- 親の古いスマホ、タブレットのWi-Fiでネット利用をし、アドレス帳のデータなどを流出させる
被害に会わないためには?
こうした被害に会わないためには、子どもとの間でよく話し合い、ネット利用のルールを決めておくことが大切です。
また、パソコン、携帯端末などにペアレンタルコントロールを設定して、有害なサイトへのアクセスを制限することも必要です。
ネット利用で決めておくべきルール
- 小学生、中学生の場合は、パソコンはリビングでのみ使うようにする
- 利用する時間帯、時間の長さを決める
- 実名や住所などを掲示板に書き込んだり、顔写真を投稿しない
- 自分のユーザーIDやパスワードを他人に教えない
- 他人を攻撃したり、誹謗中傷するような書き込みを行わない
- ネットで知り合った人と親の許可なく会わない
- 知らない人からの友人申請を許可しない
- 知らない人から届いたメールは開かない。添付ファイルを開かない
- ネットショッピングを勝手にしない。決済は必ず親がする
- アプリを勝手にダウンロードしない。特にフリーのアプリには気をつける
これだけはやっておきたい対策
携帯ゲーム機はペアレンタルコントロールを設定する
親が使わなくなった古いスマホはきちんと処分する
処分する際には、アドレス帳や写真などのデータは完全に消去しましょう。
パソコン、スマホはウイルス対策ソフトをインストールしてマルウェアから守る
ウイルス対策ソフトはウイルスから機器を守るだけではなく、個人情報保護機能、Webサイトの安全性チェック機能、ペアレンタルコントロール機能などがあります。
特に、ペアレンタルコントロール機能を使うと、利用時間を制限したり、子どもがアクセスできるサイトを限定することができるので、こうした機能を有効に使いましょう。